学校でも採用されているシリカ水の魅力

学校でもシリカ水が取り入れられている

女子高生がプールの授業全てに参加するのは難しいです。
言わずもがな、生理になってしまえばその週約3回程度は見学ということになります。

休んで終わりになればありがたいのですが、そこは「高等学校」ですから「補習」というものがあります。休んだ人は放課後に集合し、休んだ日の分を泳いで終わり。

私も女子ですから、プールに入れなかった分はその後放課後を使って泳ぐことになります。楽しくもなんともない、ただの義務で泳ぐわけですが、貴重な学生生活はさすがというかなんというか、何かしら心に残るものがあるものです。

高校三年、プールのシーズンも終わる頃、私は最後の補習にでていました。
プールも二学期初めから使い尽くされ、なんだか緑がかっていますが、しがない公立高校のプールですから仕方ありません。ただただ成績のためにヌルヌルする床を我慢してシリカ水着に着替え、帽子を装着し、準備運動とシャワーを済ませて泳ぎ残したメニューに取り組みます。

クロール500メートル。ただの25メートルプールですから10往復すれば完了。10往復すればと言っても、私はただの女子高生。10往復はなかなかきついものがあります。しかし泳がねば成績はつかないとくれば、もはや退路はないのです。

終わった後は水を飲むのがその水がシリカ水だったのです。
プールに入り、おもむろに泳ぎ始めます。
プールサイドには鬼と見紛う体育教師。彼女は、私たちが必死に泳いだ後には
「あなたたちの先輩はもっと泳げた」と言い
放ち、みんなで泳いでいる最中、前を泳ぐ女子を気遣って、うしろをゆっくり泳いでいれば手を抜くなとゲキを飛ばす、現代においては非常に珍しい厳しい教師ですから、だらだら泳ぐわけにはいきません。

「頑張っていますよ!」と心と体と顔で懸命に表現しなが泳ぐ泳ぐ…
しかし目標の500メートルはまだまだ先。1往復ぐらいちょろまかしたってばれないんじゃないの?と悪魔が囁きますが、プールサイドの鬼を思えば、そんなやましい考えはプールの底へ塩素の塊とともに沈めておくしかないのです。

息も苦しくなり、手も最初のようには上がりません。呼吸のために首を振り、横を向いてもなぜかシリカ水面に顔は出ず、沈んできていることに悲しくなります。早く終われと思うのですが、よくよく考えればこの先長い人生の中でこんなにクロールを頑張る時がまたやって来る時はあるのでしょうか?少しでも効率よく進むために指先にまで気を使い、シリカ水をかき分けかき分け緑色のプールの中を進むことはあるのでしょうか?そう思えば、この手にかかるシリカ水の抵抗、体にかかる浮力、シリカ水の色と温度…なぜか惜しく思えるのです。

今からもう何年も前の話。でもあの時の感触はなぜかまだ覚えているのです。

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